◆正直、亡くなった人で商売するのかとあまり良い気持ちがしなかった「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」なのだけど、自分の習ってるダンスの先生が2人とも「最高だった、絶対また行く、ダンス好きなら絶対観とけ」と同じことを言うので観に行ったのです。

で、さっき見てきたばかりでまだぼーっとしてて、半自動書記状態なので、いつにも増して意味不明な文章になるけれどごめんなさい。

◆というか冒頭のインタビューシーンからずっと泣いてて途中から頭痛がしてくるし、終わったら半透明の半物質が口から抜けちゃったみたいに呆然として、でも頭の中にMJの曲がぐるぐる回ってる感じ。今もです。

この呆然はあれだよね。喪失感、だよなあ。たぶん。
MJが亡くなったというニュースを聞いてもいまいちピンと来なかったんだけど、
ていうか今でもまだ信じられないんだけど、本当にもういないんですか?嘘じゃないんですか?

あのステージの完成形が見せてもらえないなんて、そりゃないよマイケル…
あんなに元気に踊ってたのに、おかしいよ。
ばかばか、なんで死んじゃったんだよー、と、問いただしたい。
この映画が実は2時間のCMで、ほんとのステージはロンドンまで観に来てね!っていうオチだったとしても、笑って許すのになあ。

◆オーディションで選ばれたダンサー達が、感極まって涙ぐみながら喜びを語ったりだとか、マイケルのリハをワーキャー騒ぎながら見てただのファンに戻っちゃってる微笑ましいシーンだとか、その後の彼らのことを思うともう、悲しくてやりきれない。
マイケル本人のためにも、スタッフのためにも、せめて1回ぐらい満員の観客の前でライブやらせてあげたかったよ。

◆ちょっと冷静になってみると、この映画で、プロの仕事の真髄を見せてもらった。
問題を感じた時の冷静な指摘、最良の解決法を一緒に探るやり方。
そこにはネガティブな感情は一切なく、あるのは相手への敬意と、最高のステージを作るという強い意思のみ。皆が完全に同じ方向を目指しているのが伝わってくる。これこそが超一流のプロなのね。

ダンス好きの端くれとしては、ダンスを堪能した。
すっげーーー格好良かった!マイケルもダンサーも!!
普通に歩くのと同じぐらい自然に踊るマイケル。本気の踊りはもちろんなんだけど、首をちょっと振っただけで、手を上げただけで、もうマイケルのダンスなんだもの。骨の髄までダンサーなんだ。
で、マイケルって何歳なんでしたっけ?と思って、我が身を反省。
わたしもレッスンがんばろ。50歳なんて、まだまだだもん。死ぬまで踊り続けるよ!

◆このステージ、見てみたかった。
どんなにか素晴らしいライブだっただろうね。
とっても残念だけど、今までありがとうマイケル。どうか安らかに眠ってください。