パパ・ダニエル◆会社の人が、ホワイトデーのお返しに、家の近くにあるという白山「パパ・ダニエル」のカヌレを買ってきてくれました。

これはもともと、フランス・ボルドー地方の女子修道院で作られていたお菓子なんだそう。

「カヌレ型」という、小山のような形をした型に蜜蝋を塗り、一晩寝かしておいた生地を入れて焼き上げるのだとか。

味は2種類、バニラとチョコレート。

カヌレ(バニラ)◆黒に近いほどしっかり焼きこまれた外見には、独特の艶。黒光りというのかしら。
まずはバニラから。ラム酒とキャラメル、それにバニラを混ぜたような香ばしさが、ふわりと漂います。

断面を撮りたくて普通のケーキを切るようにナイフを入れようとしたら、カチカチで刃が入らないほど。
真ん中から垂直に刃を突き立てて、ようやく切れました。

◆食べてみると…
外側の3mmぐらいは、ぱりんぱりんに焦げたほろ苦いキャラメル。
中はきれいなたまご色で、ぷつぷつと気泡が入っています。バニラの香りが強い。
やわやわ・もっちりしていて、固ーいプリンのような生焼けのホットケーキのような、不思議な食感。これこそカヌレなんだけど、言葉で表現するのは難しいですね。
思ったほど甘くない。日本人向けにアレンジしてあるのかな?

説明書にあった通り、少し温めて食べてみたら、ぱりぱりはそのままで、中の方がよりしっとりと柔らかくなり、一段と美味しく感じられました。香りももっと強くなるみたい。

◆同じ型で焼くのに、どうしてここまで外と中が違うんだろう?
不思議なお菓子です。

「型」と「蜜蝋」を入手しなければならないので、素人には敷居が高い気がしていましたが、レシピを検索してみたら意外と簡単なようで、プリン型とバターで代用してもいいみたい。
家で、一度チャレンジしてみたいですね(^ー^)

◆ちなみに、チョコレートの方は、中まで真っ黒でした。
わたしが選んだのがたまたまそうだったのか、それともチョコレートは全部そうなのか分かりませんが、外側も柔らかくてちょっと残念。