◆満員のバスに揺られて、7分ほど山を登ります。停留所から3分も歩かないうちに、マリエン橋に到着。小さなその橋を半ばまで行って見渡せば…

小高い山にほっそりと優美にたたずむ、白亜の城。
写真で、映像で、何度も見たことのあるあの眺めだ。

やったー、ついに来ましたよ。ノイシュヴァンシュタイン城

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◆わたくし、実は高いところがあまり得意ではないんですが、今回の旅では頑張ってさまざまな高所に上りました。
その最たるものがこの、ホーエンシュヴァンガウの山の渓谷にかかる、細いマリエン橋で(つд`) ↓

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正直めちゃめちゃ怖かった。みんな平気な顔してずんずん歩いてるけど、ほんと怖かった。

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足元これだぜ? 木の板の隙間から下見えるし、泣きそうだった。城どころじゃなかった(言い過ぎ) 泣きそうになりながら、できるだけ平気そうな顔して自撮った。
だって、一生に一度でしょ。ここまで来るの、すっごく面倒くさいんだよ!

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ノイ(新しい)シュヴァン(白鳥)シュタイン(石)、石造りの新白鳥城という意味なんですって。
マリエン橋からの眺めを堪能したら、お城まで下り坂の道を歩きます。

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ふもとのホーエンシュヴァンガウ城とアルプ湖が見える。

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ノイシュヴァンシュタイン城の中庭に到着しました。世界中から来た観光客の皆さんと一緒に見学の順番待ち。

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入場時間は厳密に決まっており、自分の予約時間になって見学グループのナンバーが電光掲示板に表示されたら、チケットをゲートにかざして入ります。ここで遅刻するとチケットが無効になり、ゲートを通れなくなっちゃうんですって。怖!!

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憧れのノイシュヴァンシュタイン城の見学を直前に控え、興奮を隠せないけろくま氏。

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◆入り口でオーディオガイドを受け取り(日本語あり)、グループで回ります。残念ながら城内は撮影禁止。
見学できる主な場所は4階と5階で、説明が終わるとすぐ別の部屋に移動するため、そんなに時間はかかりません。

ここは、言わずと知れたバイエルン国王 ルートヴィヒ2世が、大好きな騎士道物語や『ローエングリン』『タンホイザー』といったワーグナーのオペラの絵画で飾られた、理想の空間を実現しようと建てた夢の城。絵だけじゃなくて、タンホイザーに登場する「洞窟」まで城内に作ってしまった徹底ぶりです。

数十人いた使用人達は、王の目に触れないよう居住エリアを曇りガラスで隠され、給仕する時も黒いベールを被って顔を隠して、存在しないことになってたんだって。

王はいつも1人で食事を取っていたけれど、ルイ14世など尊敬する歴史上の人物を招いたつもりで会話していることもあったとか。(少々耳が痛い)

「歌人の間」という大ホールも王様1人だけのもので、そこに人が招かれたり、実際にオペラが上演されたりすることはなかった。このホールにたくさんのろうそくを灯したところをマリエン橋から眺めて、そこで自分の理想とする素晴らしいオペラが上演されているところを空想していたとか。(少々耳が痛い、というかもう心が痛い)

ちなみに写真中央にかかっているのがマリエン橋。あそこからルートヴィヒ2世がわくわくとこちらを眺めていたのか…

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なまじ王様に生まれついてしまったばっかりに、騎士道物語オタクの夢が、大金つぎ込んで実現できてしまったんだよなー。友人もおらず孤独だったと言われているけれども、自分の理想の城で空想の人々と楽しく会話し、空想のオペラを楽しんでいたなら、オタク的にはかなり充実した毎日だったのではないかと思ってしまいます。(ただ、そんなことに大金をつぎ込まれた国民の怒りも分かります)

まぁ、彼の死後すぐに公開されたノイシュヴァンシュタイン城はドイツでも1、2を争う観光資源になったし、ワーグナーの作品も彼が支援していなければもっと少なかっただろうから、今考えるとドイツへの貢献度は高いと思いますがね…。

ルートヴィヒ2世は、国政をおろそかにしたままノイシュヴァンシュタイン城以外にもいくつも城を建設しようとして大金を浪費し、ついに精神異常と診断されて幽閉、その後すぐに謎の溺死を遂げるわけですが、この日のドイツ在住ツアーコンダクターによると、彼が書いた最後の手紙、亡くなる2日ほど前に出した直筆の手紙が数年前に公開されたそうですね。

それによるとルートヴィヒ2世は暗殺の危険を感じていて、しかも犯人は叔父だとはっきり書かれていたとか。以前から暗殺だと言われていたけれど、その説が裏付けされてしまったみたい。実際、ルートヴィヒ2世(とその弟)の死後、その叔父がバイエルン国王になったそうですし。

◆上りはふつうバス(もしくは馬車)を使うけれど、下りは徒歩の人も多いそうで。
途中にある売店で(軽食のスタンドやレストランが、道沿いに数軒ある)サクッと軽いふわふわのドーナツを買って食べながら、ホーエンシュヴァンガウの村まで歩きました。

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ただ、舗装された道でちょっとつまらないなーと思っていたら、途中、急だけど短そうなハイキングルートがありまして。そちら本当にえらい坂でしたけど、静かで楽しかったです。

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フュッセンの街で遅い昼食。
と思ったら、わたしが入ったカフェでは、ランチタイムを過ぎるとお食事ができなかったのです。がーん。
そこで、ケーキに変更。どれにするかな…

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結局、フルーツたっぷりのオプストクーヘンをいただきました。

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暖炉のある、とても素敵なカフェだったのですよ。
ホテルの1階にあるので、宿泊客のおばさまがのんびり新聞読みながらコーヒーを飲んでいたりしてね。
なのでこちらもついのんびりしてしまい、フュッセンの街を観光する時間が無くなってしまった。

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◆集合時間までわずかの間、フュッセンを観光。
目抜き通りのライヒェン通りは歩行者天国になっています。カラフルな家々の壁がかわいらしい。

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短いライヒェン通りの突き当りには、守護聖人である聖マグヌスの噴水が。

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こちらの聖マング市教区教会に、聖マグヌスのお墓があるそうです。

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だまし絵で有名なホーエス城。この角度だと、出窓がだまし絵なのがよく分かるよね。

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ホーエス城の裏手に回ったら、林の中に城壁の跡のようなものが。
地図に何も書いてないし重要な場所ではないのだろうけど、ロマンを感じてしまうわ。

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しかし、時間がない! あわててバスに戻りました。
帰りのバスも順調に進み、ミュンヘン中央駅で解散。よいツアーでした。

◆夕飯は、ニュルンベルクの名物だという「ニュルンベルガー・ブラートヴルスト」という短い焼きソーセージを食べてみた。ちょっとしょっぱいなー。

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そして、特製のマスタードは… や、やっぱり酢味噌だーーー!!
すいませーーん! たこときゅうりくださーーい!!!

ザワークラウトは他の店で食べたのと同じように温かく、ベーコン入りでした。
あとね、後ろのグラスがやたらでかいの、分かります? わたしはアップルタイザーを飲んでましたけど、どの飲み物もミニマムでこのサイズ。周りはみんなビール飲んでました。

こうして、ドイツでの最後の夜が終了。楽しかったドイツ旅行も、ついにあと半日で終了です。涙。