萬葉日記

東京でひっそり暮らす独女OLの、旅行、ニチアサ、小説、アニメ、Dear Girl Storiesなどの感想やレポもどきや日々の記録です。

Category: 本・漫画

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

◆新聞の書評で見かけて、気になっていた一冊。
表紙が素敵だと思ったら、アジカンのジャケットも手がけている中村佑介氏のイラストでした。

「鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー!」だの「長編恋愛小説!」だのと銘打たれていたので、てっきりラブストーリーだと思っていたけれど、これは青春小説でもあり、ファンタジーでもあり… なんとも言えません。ジャンル分けが難しいのです。

そして、とても、とても、素敵な小説でした!

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◆5人の男女の、ちょっと奇妙で不思議に居心地のよい同居生活。
ゆるめの青春小説ね、と安心しきって何度も噴き出しながら読み進めていたら、意外な展開が待っていた。
川上弘美氏の解説にすべて説明されているので、あえて書き足すこともないのだけれど…

日常と非日常の境界に立っている壁は決して硬いものではなく、ちょっとつついたら破れてしまう、ゼリーみたいにあやふやなものなのかもね。
そして、どんなに非日常的なことが起こったとしても、日常はそれを飲み込んでずっとずっと続いていくのだ。

風変わりで楽しく、背中がうそ寒くなるようで、別れるのが寂しい、複雑な味わいの小説でした。
パレード (幻冬舎文庫)

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◆大好きな「もやしもん」第四巻、本日12/22に限定版と通常版が発売されました。

限定版はストラップに菌のフィギュア付き。高いから、見つけても買うかどうしようか、迷っていたのですが…

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"「レインマン」って殺人鬼がいるのを知ってる?
夜、一人で歩いている女の子をさらっていって、足首を切っちゃうんだって。
でも、ミリエルの香水をつけてると、狙われないらしいよ”


◆皆さんこんにちは、昔、「口さけ女」が出ると言われて集団下校をした経験のあるマヨです。でもポマードかべっこうあめがあれば大丈夫だよ!○(゜∀゜

※この本はサイコミステリーですので、そういうものの苦手な方は、この続きも読まない方がよいかもしれません。

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◆新聞の書評で見かけて気になった『ベラスケスの十字の謎』を読んでみたら面白かったので、ご紹介。
スペインの作家エリアセル・カンシーノによる子供向けの本。やさしい文章だし短いので、さらっと読めます。
ベラスケスの描いた「侍女たち(Las Meninas)」は、誰でも一度は見たことのある名画でしょう。しかし、これは単なる肖像画のようでいて、実はいくつもの謎がちりばめられているのです。そんな謎めいた絵の誕生にまつわる物語です。

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◆「鉄腕!DASH」を見ていたら「世界一臭い食べ物を探せ」というコーナーが。
世界各国の、匂いのきつい発酵食品(日本でいえば、納豆、くさやなど)を食べ比べるという企画。匂いの強さの測定には専用の機械を使用、基準となる数値は納豆でした。

気になるエントリーは…
  • くさや from 日本。 ※言わずと知れた、魚の干物
  • 臭豆腐 from 台湾。 ※納豆菌と酪酸菌で発酵させた豆腐
  • ラミ・ドゥ・シャンベルタン from フランス。 ※ウォッシュタイプのチーズ
  • シュールストレミング from スウェーデン。 ※ニシンの缶詰
  • ホンオフェ from 韓国。 ※放置したエイの刺身
おぉ… これこれ。これですよ!
発酵食品、先日読んだ漫画に載っていて、めちゃめちゃ気になっていたところだったですよ!
本物が見れて嬉しいなあ。
ワクワクしながら、ブラウン管の前に体育座りしてました。
面白かった…

◆けど、ホンオフェを松岡くんとリーダーが「おいしい」「好きかも」と喜んで食べるのを見てちょっとガッカリしたのは、わたしだけ??

だって、漫画で読んだ時は、味がどうのと言う以前に喉も鼻も強烈な刺激臭にやられて使い物にならなくなる、ってぐらい凄いシロモノだったんだもん!
食べ慣れた人ならまだしも、初めての人があんな平和に食べられるものじゃないはずなのに…

もっとこう、耐えられないほどの苦痛を乗り越えられた人間だけが体験できる至福の味、みたいなものを想像していたので、そんなにやすやすとクリアされてしまっては困るのだよリーダー。

…と言っても、7時台の番組で、TOKIO悪臭に卒倒!阿鼻叫喚!地獄絵図!みたいなシーンを見せるわけにいかないものねぇ。
きっと、普通に食べられる程度の、あまりかもされてない(浅漬けの)ものを用意したに違いないわ。そう、きっとそうよ。

もやしもん 1 (1)◆シュールストレミングだって、それほど発酵が進んでいないようだったしねぇ。
#食べている時に犬がわらわら寄ってきたのにはびっくり。絶対逃げると思ったのに!
なんて知ったかぶってみる半可通のわたしが読んだ漫画とは、そうです、もちろん「もやしもん」(石川雅之)!
有名な作品らしいので、何を今さら、という向きも多いかと思いますが(^^)ゞ

漫画喫茶でふと手にとったらめちゃめちゃ気に入ったので、3巻まで揃えてしまったのだ。漫画、久しぶりに買ったよ。
もやしもん 2 (2)
なぜか「菌」が見えるという不思議体質の青年が農大に入り、浮世離れした教授や個性的すぎる先輩や菌たちと繰り広げるほのぼの(?)したキャンパスライフストーリー。
しかも、読めば菌や酒や虫に関する知識が身につくという。まぁ、あまり実生活には役立たないけど…
「動物のお医者さん」の青年コミック版みたいなもの。チョビやミケはいないけど、代わりに麹菌や乳酸菌が愛らしく暴れまくります。決め台詞は「かもすぞ」。可愛いのよぅこれが○(T^T
言動がうちのくま(のぬいぐるみたち)にそっくりなのよね!#すいません、かわいそうな子だと思って聞き流してください
もやしもん 3 (3)ちなみに、「もやし」とは日本酒を造るときの種麹のこと。主人公の実家が種麹屋、親友は造り酒屋の息子なのだ。
可愛らしいけど、ちょっとベクトルがずれれば即ホラーになりそうなくらいに黒く細かく書き込まれた作風も、なかなか面白いよ。
おすすめっ(>▽<

◆ところで、前述の発酵食品、わたしが食べたことあるのはくさや、臭豆腐のみでした。

参考記事:「士林夜市で食い倒れ(美食市場編)
台湾の屋台で食べた臭豆腐は美味かったっす。また食べたい!

…ていうか、どう考えてもそれ以上食べる機会はないだろうな。
キビヤックとか、現物を見てみたいとは思うけど、食べるのは絶対無理。植物性なら、頑張れば口に入れられるかも?と思えるけど、動物性はねぇ…(==;
度胸のないわたし、本物の美食家にはなれそうもないので、せめて納豆を毎日おいしくいただくことにするよ。ビバ納豆。

p.s.7月10日は納豆の日でした。皆さん、納豆食べましたか??

◆今週は、何故か、図書館に予約していた本の順番が次々に回ってくる。
人気作家のベストセラーを、贅沢なぐらいハイスピードで消化する毎日。

何ヵ月も待ったんだからもうちょっと味わって読もうよ、と頭の隅っこでは思うんだけど、先が気になって気になって、とうてい途中じゃやめられないのよ。

恩田陸「チョコレートコスモス」終了!返却!


同じく恩田陸「エンド・ゲーム」終了!返却!

はやいはやい。

◆そして今日は、ついに「ヒストリアン」上・下が揃ったとの連絡が!

これ、読みたかったのよねー。
明日早速借りに行っちゃうぞー!

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