◆大河ドラマ「功名が辻」第29回。豊臣秀次(豊臣秀吉の甥)役で、成宮くんがご出演〜♪

幼い頃に人質として敵方に差し出されたが、千代の教え「何があっても生き抜きなさい」を忠実に守り、立派に成長した秀次。
心の優しい善良な青年だが、叔父・秀吉の役に立ちたい、自分を認めてもらいたいという意気込みだけが空回りしているのが、千代には気がかりだった。
徳川家康が挙兵したと聞き、一刻も早く手柄を上げたい秀次は、奇襲作戦の総大将に自ら志願。意気揚々と出陣していくが…

◆最初の出演シーン(千代との再会)から不安だったんですよ。
つるんとしたおでこ、大きな目をうるませながら微笑む秀次くんは、若くてまじめでとても可愛らしかった。
でも、一方ではとても不安定な感じで。張り詰めた糸が何かのきっかけでぷつんと切れてしまう、そんな危うさがありました。

◆作戦会議。凛々しい若武者姿の秀次くん。鎧兜もなんてお似合い。

兜の前立は何だろうね、斧が二つ背中合わせに並んだような…蝶ネクタイみたいでちょっとかわいい。(余談)

「私を総大将に!」と言い出した秀次くん、周りが必死に止めているのに、空気がまるで読めてない(涙)
実は、この戦は根競べ。動いた方が負けと分かっているのに、なぜか秀吉から出陣のお許しが出てしまいます(止めろよ!!)。
必ず勝ってみせますと期待に胸を膨らませる姿、痛々しくて見ていられません…

◆案の定家康に裏をかかれ、こちらが奇襲するはずが逆に奇襲されてしまい、総崩れに。
二番手三番手の武将が討ち死にする中、ようやく逃げ延びた秀次くんでしたが、秀吉に激しく罵倒され、斬られそうになる始末。
山内一豊のとりなしでなんとか許してもらったものの、秀吉は「失せろ」と冷たい一言を浴びせます。
兵を失い、心の支えもプライドも失ってズタボロの秀次くんの今後は、いかに…!

ううう、秀次くんかわいそうだよぅ(つД`
人質になっていた時からずっと、いつかは立派な武将になって秀吉の役に立ちたいと思っていたはずなんだよね。
でも、どうも武将としての才能はなかったらしく…
いい子なのは分かるんだけど、戦国時代の武士はそれじゃ生きていけないんだもの。しかも、化け物めいた(失礼)秀吉だの老獪な家康だの、相手が悪すぎます。

戦が始まる前のきらきらした目の輝きから、奇襲された時の驚いた表情、ただおろおろとするさまのギャップが悲しかった。現実は厳しい…

◆もっとも、秀吉が罵倒したのは家臣の手前があるからで、豊臣家の跡継ぎにする気持ちは変わっていないんですよね。
現に、秀次くんをかばってくれた一豊には、褒美として長浜城をくれたわけだし。

だからまだまだ望みはあるのよ、秀次くん。
もっと頑張れ秀次くん!(;ー;