「Us/アス」という検索しにくいタイトルの映画を見てきました
あまり説明的すぎるのもかっこわるいけど、これだけじゃ分かりにくくない?思い切りすごいな?!
例によって、怖そうな映画、サスペンスかな?ぐらいの知識で行ったので、上映開始後しばらく経ってから(これ、ホラーだったのか)と気づきました…
(ホラーは好きなので大丈夫)
ポスターを見れば分かるとおり、主人公はアフリカ系アメリカ人。
この女性が子供の頃にクラシックバレエを挫折した経験があることは、作品のテーマを暗示しているように感じました。
今でも、伝統的なバレエ団では、白鳥の湖のオデット姫やジゼルのようなシルフィード役は、肌が黒いとできないはずです。(新しいバレエ団や新解釈のステージならありうるけど) 数十年前ならなおさら、人種の壁は厚かったはず。いくらバレエが上手でも越えられない障害でした。
で、この映画が怖いか怖くないかで言うと、まあ、怖かったです。
けど、ツッコミ所が多すぎてモヤモヤしてしまう〜〜
ホラーに整合性を求めるのは野暮かもしれませんが、怖い話を見た後、謎解きをしたり正体を知ったりして納得してから、「夢でよかったー!」と、現実世界に戻りたいんですよ。
単にぐろいシーンと胸糞鬱展開だけ集めた映画は、わたしの求めるホラーではない…
(「Midsommar」はそういう映画だろうと思われたので、見るのをやめました)
あとはネタバレなので、下に書きますね。
しかしさぁ…
この映画も、例によって、静かな湖畔の別荘が舞台なんですよ。
アメリカンホラーあるあるーー!!
あんな誰もいないところで、大したセキュリティもない、侵入口だらけの一軒家に泊まるなんて、絶対ごめんですわ。
と、狭苦しい集合住宅育ちは思うのでした
以下、ホラー映画「Us/アス」ネタバレ注意
核心部分に触れているので、見るかもしれない人は読まないでください
あんなでかい図体して、お父さんが情けなさすぎ!!
ティーンの娘がわりとためらいなくゴルフパターでテザードを殴り倒したのを見てると、家族の命がかかってるんだからケガぐらい押して守れよ!って思ってしまったw
Usが入れ替わろうとして襲ってくるのは分かるけど、どうして友人夫婦のテザードまで襲ってくるの?凶暴性のあるテザードとそうでないのがいるのはなんで?
クローンなのに子供は有性生殖なの??
思考能力のない成人テザードが山ほどいるなら、地下施設の衛生状態は最悪なのでは。
ウサギ飼って食わせるとか非効率なことせずディストピア食にすればいいのに。
主人公が元テザードなら、身体能力も凄かったんじゃないの?
バレエは14歳がピークだったというのはどういう意味?練習したら上手になったってこと?
本体とテザードが同じ動きをするという設定が、都合のいいときだけ出てくる…
この映画、結局「自分は人間である」という認識や家族への愛情まで作ることができたんだから、テザード作りは大成功だよね!
ハッピーエンド!!
後味は悪くなかったです
以上、ネタバレ終わり。