16世紀、アイルランド北西部コノート地方。
イングランドの侵略が着々と進むこの地で、「凶悪な海賊の頭」と恐れられた女がいた。
海賊をなりわいとする一族に生まれ、自ら船に乗り他部族との戦いや商船襲撃を指揮した「海賊女王」こと、グラニュエル・オマリー(通称グローニャ)である。
◆このグローニャの熱く激しい一生を描いた作品、皆川博子作『海賊女王』の感想です。

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